浄化槽の種類

相模湖水質管理センターホームページより引用
  
浄化槽の種類
浄化槽には処理方法や大きさなどの違う、たくさんの種類があります。

●単独処理浄化槽(みなし浄化槽)
単独処理浄化槽はトイレの汚水のみを処理し、浄化する浄化槽です。
BOD除去率65%以上、放流水のBOD濃度90mg/L以下であることが定められています。 単独処理浄化槽の種類はいろいろあります。下記は、作られた年代の順にあげています。

腐敗タンク型
 単独処理浄化槽のなかで、一番最初に作られた浄化槽です。 汚物を浮遊・沈殿させて分離し、嫌気性処理する一次処理装置、汚物を分離した後の 上澄水を好気性処理する二次処理装置をもち、その組み合わせで12通りの種類が あります。空気を送るブロワーを必要としないため、電源装置がありません。 また、腐敗処理を伴うため発生する臭気の拡散と、槽内の通風を確保するため、 臭突が設置されているのが特徴です。

全ばっ気型
全ばっ気型浄化槽昭和56年以前に市販されていた古い規格の 浄化槽です。空気を供給して微生物の働きを 活発にさせ、汚物を浄化させます。 ただし、浄化力は低く、泥の溜まりが早いので、こまめな清掃が必要です。

分離ばっ気型
分離ばっ気型浄化槽 流入汚水中の浮遊物を沈殿させ、ばっ気室 に送られた汚水を空気で撹拌(かくはん)し、微生物の働きを活発にさせて汚物を浄化させます。

分離接触ばっ気型
分離接触ばっ気型浄化槽 ばっ気室に円筒形や骨格状、ひも状の接 触材が設置されています。汚物をばっ気室に送り撹拌(かくはん)させ、接触材に付着している微生物に汚物を処理させます。

 単独浄化槽の中でも浄化処理機能の高い分離接触ばっ気浄化槽は広く普及しました。 しかし時代が進むにつれトイレの汚水のみだけでなく、風呂場や台所から排出される生活雑排水が河川や海の水質汚濁の原因となる割合が増えたため、生活雑排水も浄化する合併浄化槽が設置されるようになりました。 浄化槽法により、平成13年4月1日から製造・販売が禁止され、単独浄化槽は設置することが不可能になりました。

●合併処理浄化槽
 合併処理浄化槽はトイレの汚水だけでなく、台所、お風呂の生活雑排水も一緒に処理する浄化槽のことです。BOD除去率90%以上、放流水のBOD濃度20mg/L以下になります。
初期のころは浄化槽の容量が大きく、設置には大きな敷地が必要で、設置する場所が限られていましたが、現在は小型化しています。反面、その装置は複雑化しています。 主なものに、下記の種類があります。

嫌気ろ床接触ばっ気型
分離接触ばっ気型浄化槽 BODを除去する目的の浄化槽で、現在では この方式が一般的になりつつあります。 構造方法・例示仕様型(告示型)ともいいます。
嫌気ろ床槽に入った汚水は、固形物が取り除かれ、ろ材の表面に付いた嫌気性微生物により有機物が分解され、さらにもうひとつの嫌気ろ床層を通って同じ処理が繰り返された後、接触ばっ気槽に入ります。ここで、水は空気で撹拌(かくはん)されながら、好気性微生物によりさらに処理されます。

性能評価(コンパクト)型
 敷地が狭かったり、ゆとりがない場合を考慮して誕生した浄化槽で、嫌気ろ床接触ばっ気型の約70%の大きさです。
 
高度処理型
 窒素・リン・BOD除去が高度に処理できる浄化槽で、水道水源地域、湖沼や閉鎖性海域でのより一層の水質汚濁防止、富栄養化防止の目的で用いられる浄化槽です。巨大な水ガメを抱える相模原市では、高度処理型浄化槽の設置を積極的に進めています。
 
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